“癌腫”の読み方と例文
読み方割合
がんしゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またエッキス線で照らして皮膚や血液の病をいやす事も往々あるが、しかしこの線のために癌腫がんしゅを生じた例があるから注意を要するとの事。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
生きるために必要な分け前より以上のものをもってる者は、一つの怪物である——他人をかじってる人間の癌腫がんしゅである。
それから四五年の後に私は突然F君の訃音ふいんに接した。咽頭いんとう癌腫がんしゅのために急にくなったと云うことである。
二人の友 (新字新仮名) / 森鴎外(著)