“人違”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとちが43.5%
ひとちがひ17.4%
ひとちがい13.0%
ひとちげ13.0%
ひとちがえ8.7%
ひとたがえ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勾引かどはかさんとするをり人違ひとちがひ等にて九郎兵衞か惣内の中にて兩人を殺し其始末にこまりし處より首を切て知れぬ樣になさんため衣類を着せかへ九助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
日本では昔から男でも女でも、黒子は人物のイダンチテー即ち人違ひとちがひでないことを証拠立てる役にしか立たなかつたやうである。
東西ほくろ考 (新字旧仮名) / 堀口九万一(著)
「実は、貴方あなたさまにこんなことをお話しすべき筋であるかどうか、それさえ私には分らないのです、もし、人違ひとちがいだったら、うか御免下さい。」
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
なんだえ、人違いだえ、巫山戯ふざけた事を云っちゃアいけねえぜ、毎日めえにち人違ひとちげえを
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あなたを見た時、すぐに馳けて来ようかと思ったが、人目があるのでこらえていた。若し人違ひとちがえであったら、許して貰いたい。
二人の友 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
珍らしいうちゆえと思いながら、文三は何心なくお勢の背後うしろを通り抜けようとすると、お勢が彼方あちら向いたままで、突然「まだかえ?」という。勿論人違ひとたがえと見える。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)