“勾引”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かどわか37.5%
かどわかし29.2%
かどはか8.3%
かどわ8.3%
こういん8.3%
かどはかし4.2%
かどはかさ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは継母に苦しめられる娘か。「勾引かどわかされた女で、女郎にでもなれと責められるのか。こりゃ、もしよくあるやつでございますぜ。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
直ぐにけえしてくんな、けえしようが遅いと了簡があるよ、親に無沙汰で何故娘を一晩でも泊めた、そのかど勾引かどわかしにするからそう思え
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
追駈おひかけ昌次郎と途中にて行違ひと成り梅一人河原にまち居たる所雲助風俗ふうぞくの者女を勾引かどはかし來り打叩くをかたはらにて梅は驚き迯出にげいだす所を又其者梅を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
角「あんたも保泉村で勾引かどわかしでもあるまいが、親の行方が知んねえからと云って、江戸まで連れて往って娘にすれば道理は同じ事だ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
世の物語に天狗のカゲマとふことありて、ここかしこに勾引こういんさるゝあり。或は妙義山にて行かれてやっことなり、或は讃岐さぬきの杉本坊の客となりしとも云ふ。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
助けられしはうれしく思ひしが是また同じく勾引かどはかし盜人どろばうにてあるべし如何してよからんやと薄氣味惡うすきみわる胡亂々々うろ/\するを見て半四郎は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見に參り其節憑司の娘千代は人に勾引かどはかさ行衞ゆくゑ知ずとのこと憑司も探索たんさくせしが分らざるゆゑ捨置すておきたるに先頃御吟味のせつ苗字めうじは上臺名は千代と申よし彼に相違さうゐなし尤も五ヶねんの間三浦屋にて一しよ相勤あひつとめ居れ共同人とはゆめにも存ぜず彼は江戸出生とばかりぞんじを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)