“盜人”のいろいろな読み方と例文
新字:盗人
読み方割合
ぬすびと60.0%
ぬすつと20.0%
どろばう6.7%
どろぼう6.7%
ぬすと6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしつまゆめのやうに、盜人ぬすびとをとられながら、やぶそとかうとすると、たちま顏色がんしよくうしなつたなり、すぎのおれをゆびさした。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「お前を九百九十兩の盜人ぬすつとだと思つてるわけぢやねえ。實は先廻りして、あの晩お前が家から一と足も出ない事を聞いて來たんだ」
助けられしはうれしく思ひしが是また同じく勾引かどはかし盜人どろばうにてあるべし如何してよからんやと薄氣味惡うすきみわる胡亂々々うろ/\するを見て半四郎は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取れまいと云つゝ故意わざと見せびらかししか盜人どろぼうひまはあれども守人まもりてひまはなしとか云なりと大口おほぐちあいて打笑ひ其胴卷そのどうまき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あの井戸の水が人間に飮まれようと思うて湧くのやないのと同じこツちやらう、柿を取つて喰べるのが盜人ぬすとなら、井戸の水を汲んだり川の水を掬うたりして飮むのも盜人や。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)