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ぬすびと
ふりがな文庫
“
盜人
(
ぬすびと
)” の例文
新字:
盗人
しかし
妻
(
つま
)
は
夢
(
ゆめ
)
のやうに、
盜人
(
ぬすびと
)
に
手
(
て
)
をとられながら、
藪
(
やぶ
)
の
外
(
そと
)
へ
行
(
ゆ
)
かうとすると、
忽
(
たちま
)
ち
顏色
(
がんしよく
)
を
失
(
うしな
)
つたなり、
杉
(
すぎ
)
の
根
(
ね
)
のおれを
指
(
ゆび
)
さした。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お助け下さい。娘のお糸が
盜人
(
ぬすびと
)
の疑を受けて、大名屋敷へ引渡されさうになつて居ります。引渡されたが最後、生きて歸りつこはありません
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香爐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
話
(
はな
)
し是は
是非々々
(
ぜひ/\
)
訴
(
うつた
)
へねば
成
(
なら
)
ぬと
急込
(
せきこむ
)
を長兵衞
先々
(
まづ/\
)
とて樣子を
篤
(
とく
)
と
聞
(
きゝ
)
何樣
(
なにさま
)
是
(
これ
)
は外より入たる
盜人
(
ぬすびと
)
にては有まじ然れども
今
(
いま
)
是
(
これ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
車主
(
エツツリノ
)
は顧みて、否、
盜人
(
ぬすびと
)
の巣なり、警察の
累
(
わずらひ
)
絶ゆる間なければとて、一たび市民の半を山のあなたに
徙
(
うつ
)
し、その跡へは餘所より移住せしめしことあり
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
このあたりは私の存じてゐます限り、靜かなもので、このお
邸
(
やしき
)
も、こゝが家になつて以來
盜人
(
ぬすびと
)
に襲はれたなどといふことは私も聞いたことがありません。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
家
(
いへ
)
には垣なければ
盜人
(
ぬすびと
)
入
(
い
)
り、
人
(
ひと
)
には咎あれば、
敵
(
てき
)
の
便
(
べん
)
となる。
厄
(
やく
)
といふのはそんなものだ。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
皆
(
みな
)
盜人
(
ぬすびと
)
のやうな
奴等計
(
やつらばか
)
りだとか、
乘馬
(
じようば
)
で
行
(
ゆ
)
けば一
日
(
にち
)
に百ヴエルスタも
飛
(
と
)
ばせて、
其上
(
そのうへ
)
愉快
(
ゆくわい
)
に
感
(
かん
)
じられるとか、
我々
(
われ/\
)
の
地方
(
ちはう
)
の
不作
(
ふさく
)
なのはピン
沼
(
ぬま
)
などを
枯
(
から
)
して
了
(
しま
)
つたからだ、
非常
(
ひじやう
)
な
亂暴
(
らんばう
)
をしたものだとか
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
何
(
なに
)
が
盜人
(
ぬすびと
)
です、
私
(
わたし
)
は
情人
(
いろ
)
ぢやありませんかね。」
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夜は黒…………おそろしい、忍びやかな
盜人
(
ぬすびと
)
の黒。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「あの
人
(
ひと
)
を
殺
(
ころ
)
して
下
(
くだ
)
さい。」——
妻
(
つま
)
はさう
叫
(
さけ
)
びながら、
盜人
(
ぬすびと
)
の
腕
(
うで
)
に
縋
(
すが
)
つてゐる。
盜人
(
ぬすびと
)
はぢつと
妻
(
つま
)
を
見
(
み
)
た
儘
(
まま
)
、
殺
(
ころ
)
すとも
殺
(
ころ
)
さぬとも
返事
(
へんじ
)
をしない。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
盜
(
ぬす
)
むなどと云
卑劣
(
ひれつ
)
の
武士
(
さふらひ
)
にあらず是にても疑ひは
晴
(
はれ
)
ぬかと云ふに久兵衞は
大口
(
おほぐち
)
開
(
あい
)
て
打笑
(
うちわら
)
ひイヤサ
盜人
(
ぬすびと
)
たけ/″\しいとは
貴殿
(
きさま
)
の事なり此品々を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
何故
(
なぜ
)
かも
無
(
な
)
いものだ!
此
(
こ
)
の
盜人
(
ぬすびと
)
め!』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
願はゞ百兩の
盜人
(
ぬすびと
)
も大方番頭久兵衞の仕業に
相違
(
さうゐ
)
有まじ又貴樣は
公事宿
(
くじやど
)
の商賣柄
拙者
(
せつしや
)
が事は兄弟とか親類とか云て名前を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
が、あの
盜人
(
ぬすびと
)
に
奪
(
うば
)
はれたのでせう、
太刀
(
たち
)
は
勿論
(
もちろん
)
弓矢
(
ゆみや
)
さへも、
藪
(
やぶ
)
の
中
(
なか
)
には
見當
(
みあた
)
りません。しかし
幸
(
さいは
)
ひ
小刀
(
さすが
)
だけは、わたしの
足
(
あし
)
もとに
落
(
お
)
ちてゐるのです。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
盜
部首:⽫
12画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“盜人”で始まる語句
盜人々々
盜人野郎