“我々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
われ/\80.6%
われわれ19.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれより外に自慢するものは何もない。所が其富士山は天然てんねん自然しぜんむかしからあつたものなんだから仕方がない。我々われ/\こしらへたものぢやない
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
勞働者勞働者と一口にいやしんだツて、我々われ/\も其の勞働者と些ツとも違やしないぢやないか。下らぬ理屈りくつならべるだけかえツて惡いかも知れない。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
我々われわれまちはなし面白おもしろい、知識ちしきのある人間にんげん皆無かいむなのは、じつ遺憾いかんなことじゃありませんか。これは我々われわれっておおいなる不幸ふこうです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
物体といふも我々われわれの意識現象を離れて、別に独立の実在を知り得るのではない。我々に与へられたる直接経験の事実はただこの意識現象あるのみである。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)