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我々
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われ/\
ふりがな文庫
“
我々
(
われ/\
)” の例文
あれより外に自慢するものは何もない。所が其富士山は
天然
(
てんねん
)
自然
(
しぜん
)
に
昔
(
むかし
)
からあつたものなんだから仕方がない。
我々
(
われ/\
)
が
拵
(
こしら
)
へたものぢやない
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
勞働者勞働者と一口に
賤
(
いやし
)
んだツて、
我々
(
われ/\
)
も其の勞働者と些ツとも違やしないぢやないか。下らぬ
理屈
(
りくつ
)
を
並
(
なら
)
べるだけ
却
(
かえ
)
ツて惡いかも知れない。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
我々
(
われ/\
)
の
町
(
まち
)
に
話
(
はなし
)
の
面白
(
おもしろ
)
い、
知識
(
ちしき
)
のある
人間
(
にんげん
)
の
皆無
(
かいむ
)
なのは、
實
(
じつ
)
に
遺憾
(
ゐかん
)
なことぢや
有
(
あ
)
りませんか。
是
(
これ
)
は
我々
(
われ/\
)
に
取
(
と
)
つて
大
(
おほい
)
なる
不幸
(
ふかう
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
余
(
よ
)
の一
家
(
か
)
は
悉
(
こと/″\
)
く
涙含
(
なみだぐ
)
んだ。
此
(
この
)
優
(
やさ
)
しい
少女
(
せうぢよ
)
。
境遇
(
きやうぐう
)
が
變
(
かは
)
つて
居
(
ゐ
)
たのと、
天候
(
てんかう
)
が
曇
(
くも
)
り
勝
(
がち
)
なのとで、一
層
(
そう
)
我々
(
われ/\
)
は
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
の
優
(
やさ
)
しさが
感
(
かん
)
じられたのであらう。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
人類の
住居
(
ぢうきよ
)
には
樣々
(
さま/″\
)
の種類有るものにて、
我々
(
われ/\
)
日本人
(
にほんじん
)
は現今地盤上に
建
(
た
)
てたる家にのみ
住
(
すま
)
へど、古今を通じて
何人種
(
なにじんしゆ
)
も同樣と云ふ譯にはあらず。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
▼ もっと見る
隨分
(
ずゐぶん
)
長
(
なが
)
く
待
(
ま
)
たされたと
思
(
おも
)
つたが
實際
(
じつさい
)
は十
分
(
ぷん
)
ぐらゐで
熱海
(
あたみ
)
からの
人車
(
じんしや
)
が
威勢
(
ゐせい
)
能く
喇叭
(
らつぱ
)
を
吹
(
ふ
)
きたてゝ
下
(
くだ
)
つて
來
(
き
)
たので
直
(
す
)
ぐ
入
(
い
)
れちがつて
我々
(
われ/\
)
は
出立
(
しゆつたつ
)
した。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
通
(
とほ
)
り
拔
(
ぬ
)
ければ
木犀
(
もくせい
)
の
薫
(
かをり
)
高
(
たか
)
き
横町
(
よこちやう
)
なり。これより
白山
(
はくさん
)
の
裏
(
うら
)
に
出
(
い
)
でて、
天外君
(
てんぐわいくん
)
の
竹垣
(
たけがき
)
の
前
(
まへ
)
に
至
(
いた
)
るまでは
我々
(
われ/\
)
之
(
これ
)
を
間道
(
かんだう
)
と
稱
(
とな
)
へて、
夜
(
よる
)
は
犬
(
いぬ
)
の
吠
(
ほ
)
ゆる
難處
(
なんしよ
)
なり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
改
(
あらた
)
め
我々
(
われ/\
)
は元岡山の藩中松田喜内と申者の親類にて右喜内の
敵
(
かたき
)
吾助と云者を
狙
(
ねら
)
ひ
討
(
うた
)
んと三年の間所々を
尋
(
たづ
)
ね
廻
(
まは
)
り千
辛
(
しん
)
萬
苦
(
く
)
し今日此處にて出會年來の本望を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あゝいふ
先生
(
せんせい
)
に
教育
(
けういく
)
されるのだと
思
(
おも
)
ふと、いよいよ
我々
(
われ/\
)
は、
婦人
(
ふじん
)
のために、
讀書
(
どくしよ
)
の
必要
(
ひつえう
)
を
思
(
おも
)
はざるを
得
(
え
)
ない。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
案内がいふ、
我々
(
われ/\
)
は
塩沢
(
しほさは
)
より秋山を見にきたりしもの也、しほさはには去年此かたはうそうはなしといふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
マア
斯
(
か
)
ういふ事は
滅多
(
めつた
)
にない事でございます、
我々
(
われ/\
)
のやうな牛は
実
(
じつ
)
に骨の折れる事
一通
(
ひととほ
)
りではありません、
女牛
(
めうし
)
の
乳
(
を
)
を
絞
(
しぼ
)
られる時の痛さといふのは
耐
(
たま
)
りませんな
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夫
(
そ
)
れより
起
(
おこ
)
りし
生道心
(
なまだうしん
)
などならば、かへすがへす
淺
(
あさ
)
ましき
事
(
こと
)
なり、
第
(
だい
)
一は
不憫
(
ふびん
)
のことなり、
中々
(
なか/\
)
に
高尚
(
けだか
)
き
心
(
こヽろ
)
を
持
(
もち
)
そこねて、
魔道
(
まだう
)
に
落入
(
おちい
)
るは
我々
(
われ/\
)
書生
(
しよせい
)
の
上
(
うへ
)
にもあるを
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
運動場
(
うんどうば
)
へ出て来ても
我々
(
われ/\
)
の仲間に
入
(
はい
)
つた事などは無い、
超然
(
てうぜん
)
として
独
(
ひと
)
り
静
(
しづか
)
に散歩して
居
(
を
)
ると
云
(
い
)
つたやうな
風
(
ふう
)
で、今考へて見ると、
成程
(
なるほど
)
年少詩人
(
ねんせうしじん
)
と
云
(
い
)
つた
態度
(
たいど
)
がありましたよ
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「
我々
(
われ/\
)
の
仲間
(
なかま
)
でも、かう
云
(
い
)
ふところへ
来
(
く
)
る
人
(
ひと
)
もあるのさ。KだのTだの。」
私
(
わたし
)
も
附加
(
つけくわ
)
へた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
火山
(
かざん
)
に
關
(
かん
)
する
迷信
(
めいしん
)
がこのように
國民
(
こくみん
)
の
腦裡
(
のうり
)
を
支配
(
しはい
)
してゐる
間
(
あひだ
)
、
學問
(
がくもん
)
が
全
(
まつた
)
く
進歩
(
しんぽ
)
しなかつたのは
當然
(
とうぜん
)
である。
昔
(
むかし
)
の
雷公
(
らいこう
)
が
今日
(
こんにち
)
我々
(
われ/\
)
の
忠實
(
ちゆうじつ
)
な
使役
(
しえき
)
をなすのに、
火山
(
かざん
)
の
神
(
かみ
)
のみ
頑固
(
がんこ
)
におはすべきはずがない。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「
我々
(
われ/\
)
は、そんな
好
(
い
)
い
事
(
こと
)
を
豫期
(
よき
)
する
權利
(
けんり
)
のない
人間
(
にんげん
)
ぢやないか」と
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つて
投
(
な
)
げ
出
(
だ
)
して
仕舞
(
しま
)
ふ。
細君
(
さいくん
)
は
漸
(
やうや
)
く
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
いて
口
(
くち
)
を
噤
(
つぐ
)
んで
仕舞
(
しま
)
ふ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
我々
(
われ/\
)
が
門川
(
もんかは
)
で
下
(
お
)
りて、
更
(
さら
)
に
人力車
(
くるま
)
に
乘
(
の
)
りかへ、
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
の
溪谷
(
けいこく
)
に
向
(
むか
)
つた
時
(
とき
)
は、さながら
雲
(
くも
)
深
(
ふか
)
く
分
(
わ
)
け
入
(
い
)
る
思
(
おもひ
)
があつた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
案内せし
我々
(
われ/\
)
は江戸南町奉行大岡越前守樣御組中田甚太夫殿の
手先
(
てさき
)
の
岡引
(
をかぴき
)
なりと云ければ用右衞門は
増々
(
ます/\
)
驚きけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
而
(
し
)
て
見
(
み
)
れば、
何
(
なん
)
でも
皆
(
みな
)
空
(
むな
)
しい
事
(
こと
)
だ、ヴインナの
完全
(
くわんぜん
)
な
大學病院
(
だいがくびやうゐん
)
でも、
我々
(
われ/\
)
の
此
(
こ
)
の
病院
(
びやうゐん
)
と
少
(
すこ
)
しも
差別
(
さべつ
)
は
無
(
な
)
いのだ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其後
(
そののち
)
、
表面採集
(
へうめんさいしふ
)
、
或
(
あるひ
)
は
小發掘
(
せうはつくつ
)
に
來
(
き
)
た
人
(
ひと
)
は、
少
(
すくな
)
くあるまいが、
正式
(
せいしき
)
の
發掘
(
はつくつ
)
に
掛
(
かゝ
)
るのは
我々
(
われ/\
)
が三
番目
(
ばんめ
)
に
當
(
あた
)
るのだ。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
それからまた、
我々
(
われ/\
)
の住むでゐる、社會には、何故人間を
作
(
こさ
)
へる學校と人間を
押籠
(
おしこ
)
めて置く監獄とが存在してゐるのであろう。また何が故に別
莊
(
そう
)
を
有
(
も
)
つてゐる人と
養育院
(
やういくゐん
)
に入る人と。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
子
(
こ
)
たる
我々
(
われ/\
)
が
申譯
(
まをしわけ
)
の
言葉
(
ことば
)
なし、
是非
(
ぜひ
)
に
止
(
と
)
まり
給
(
たま
)
へと
言
(
い
)
へども、いや/\
其樣
(
そのやう
)
の
事
(
こと
)
はお
前樣
(
まへさま
)
出世
(
しゆつせ
)
の
曉
(
あかつき
)
にいふて
下
(
くだ
)
され、
今
(
いま
)
は
聞
(
きゝ
)
ませぬとて
孤身
(
みひとつ
)
の
風呂敷
(
ふろしき
)
づゝみ、
谷中
(
やなか
)
の
家
(
いへ
)
は
貸家
(
かしや
)
の
札
(
ふだ
)
はられて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
多分
(
たぶん
)
彼等
(
かれら
)
に
取
(
と
)
つては
楽
(
たの
)
しい一
夜
(
や
)
であるべき
筈
(
はず
)
だつたのであらうが
唖
(
おし
)
のやうに
黙
(
だま
)
りこくつた
我々
(
われ/\
)
の
苦
(
にが
)
い
表情
(
へうぜう
)
と
無愛相
(
ぶあいそう
)
な
態度
(
たいど
)
とが、
如何
(
いか
)
に
彼等
(
かれら
)
を
失望
(
しつぼう
)
させたかは、
想像
(
そうぞう
)
に
余
(
あま
)
りあるものであつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
お
履物
(
はきもの
)
がどうも
不思議
(
ふしぎ
)
で、
我々
(
われ/\
)
が
紗綾縮緬
(
さやちりめん
)
羽二重
(
はぶたい
)
を着ますのは
心恥
(
こゝろはづ
)
かしい事で、
既
(
すで
)
に
新
(
しん
)
五百
題
(
だい
)
にも
有
(
あ
)
ります
通
(
とほ
)
り「
木綿
(
もめん
)
着
(
き
)
る
男子
(
をのこ
)
のやうに
奥
(
おく
)
ゆかしく見え」と
実
(
じつ
)
に
恐入
(
おそれい
)
ります、
何卒
(
どうぞ
)
此方
(
こちら
)
へ/\。
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
当時
(
たうじ
)
既
(
すで
)
に
素人芸
(
しろうとげい
)
でないと
云
(
い
)
ふ
評判
(
ひやうばん
)
の
腕利
(
うできゝ
)
で、
新躰詩
(
しんたいし
)
は
殊
(
こと
)
に
其力
(
そのちから
)
を
極
(
きは
)
めて
研究
(
けんきふ
)
する所で、
百枚
(
ひやくまい
)
ほどの
叙事詩
(
じよじし
)
をも
其頃
(
そのころ
)
早く作つて、二三の
劇詩
(
げきし
)
などさへ有りました、
依様
(
やはり
)
我々
(
われ/\
)
と
同級
(
どうきふ
)
でありましたが
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
寐
(
ね
)
る
時
(
とき
)
、
上人
(
しやうにん
)
は
帯
(
おび
)
を
解
(
と
)
かぬ、
勿論
(
もちろん
)
衣服
(
きもの
)
も
脱
(
ぬ
)
がぬ、
着
(
き
)
たまゝ
丸
(
まる
)
くなつて
俯向形
(
うつむきなり
)
に
腰
(
こし
)
からすつぽりと
入
(
はい
)
つて、
肩
(
かた
)
に
夜具
(
やぐ
)
の
袖
(
そで
)
を
掛
(
か
)
けると
手
(
て
)
を
突
(
つ
)
いて
畏
(
かしこま
)
つた、
其
(
そ
)
の
様子
(
やうす
)
は
我々
(
われ/\
)
と
反対
(
はんたい
)
で、
顔
(
かほ
)
に
枕
(
まくら
)
をするのである。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから相談中には広田先生の名前を余り
出
(
だ
)
さない事にする。
我々
(
われ/\
)
の
為
(
ため
)
の相談でなくつて、広田先生の
為
(
ため
)
の相談だと思はれると、
事
(
こと
)
が纏まらなくなる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『
我々
(
われ/\
)
は
未
(
ま
)
だ
隱居
(
いんきよ
)
するには
早
(
はや
)
いです。ハヽヽ
左樣
(
さう
)
でせうドクトル、
未
(
ま
)
だ
隱居
(
いんきよ
)
するのには。』
郵便局長
(
いうびんきよくちやう
)
は
云
(
い
)
ふ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
絶
(
たゝ
)
さぬ樣に致しなば
我々
(
われ/\
)
が臣たる道も立により此上は急ぎ御二方を救ひ進らせん事
專要
(
せんえう
)
なり此儀御兩所の力を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我々
(
われ/\
)
の
著手
(
ちやくしゆ
)
するのは、一
本
(
ぽん
)
老松
(
らうしやう
)
のある
雜木山
(
ざふきやま
)
の
中
(
なか
)
で、
一寸眼
(
ちよつとめ
)
には、
古墳
(
こふん
)
でも
有
(
あ
)
るかと
思
(
おも
)
はれるが、これは四
方
(
はう
)
を
畑
(
はた
)
に
開
(
ひら
)
いて
自然
(
しぜん
)
に
取殘
(
とりのこ
)
された一
區劃
(
くゝわく
)
に
他
(
ほか
)
ならぬ。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
此
(
この
)
某町
(
ぼうまち
)
から
我村落
(
わがそんらく
)
まで七
里
(
り
)
、
若
(
も
)
し
車道
(
しやだう
)
をゆけば十三
里
(
り
)
の
大迂廻
(
おほまはり
)
になるので
我々
(
われ/\
)
は
中學校
(
ちゆうがくかう
)
の
寄宿舍
(
きしゆくしや
)
から
村落
(
そんらく
)
に
歸
(
かへ
)
る
時
(
とき
)
、
決
(
けつ
)
して
車
(
くるま
)
に
乘
(
の
)
らず、
夏
(
なつ
)
と
冬
(
ふゆ
)
の
定期休業
(
ていききうげふ
)
毎
(
ごと
)
に
必
(
かなら
)
ず
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
幸
(
さいは
)
ひの
巡査
(
おまわり
)
さまに
家
(
うち
)
まで
見
(
み
)
て
頂
(
いたゞ
)
かば
我々
(
われ/\
)
も
安心
(
あんしん
)
、
此通
(
このとほ
)
りの
子細
(
しさい
)
で
御座
(
ござ
)
ります
故
(
ゆゑ
)
と
筋
(
すぢ
)
をあら/\
折
(
をり
)
からの
巡査
(
じゆんさ
)
に
語
(
かた
)
れば、
職掌
(
しよくしよう
)
がらいざ
送
(
おく
)
らんと
手
(
て
)
を
取
(
と
)
らるゝに、いゑ/\
送
(
おく
)
つて
下
(
くだ
)
さらずとも
歸
(
かへ
)
ります
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一冊
(
いつさつ
)
の本を三四十人して見るのでは
一人
(
ひとり
)
一日
(
いちにち
)
としても
一月余
(
ひとつきよ
)
かゝるので、これでは
奈何
(
どう
)
もならぬと
云
(
い
)
ふので、
機
(
き
)
も
熟
(
じゆく
)
したのであるから、
印行
(
いんかう
)
して
頒布
(
はんぷ
)
する事に
為
(
し
)
たいと
云
(
い
)
ふ
説
(
せつ
)
が
我々
(
われ/\
)
三名
(
さんめい
)
の
間
(
あひだ
)
に
起
(
おこ
)
つた
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「さうだ。
何
(
なに
)
か一つ
何
(
ど
)
うです。
我々
(
われ/\
)
は皆な
芸
(
げい
)
なしだからな。」
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
今日
(
けふ
)
は
併
(
しか
)
し、
其博士
(
そのはかせ
)
が
先導
(
せんだう
)
であるから、
我々
(
われ/\
)
は
自由
(
じいう
)
に
内部
(
ないぶ
)
まで
入
(
い
)
るを
得
(
え
)
た。
但
(
たゞ
)
し、五六
人宛
(
にんづゝ
)
交代
(
かはりがは
)
りである。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
それ自身が目的である行為程正直なものはなくつて、正直程
厭味
(
いやみ
)
のないものは
無
(
な
)
いんだから、万事正直に
出
(
で
)
られない様な
我々
(
われ/\
)
時代の
小六
(
こむ
)
づかしい教育を受けたものはみんな
気障
(
きざ
)
だ
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
然
(
しか
)
し
伸一先生
(
しんいちせんせい
)
は
老先生
(
らうせんせい
)
の
麗
(
うる
)
はしき
性情
(
せいじやう
)
を
享
(
う
)
けて
更
(
さら
)
にこれを
新
(
あたら
)
しく
磨
(
みが
)
き
上
(
あ
)
げた
人物
(
じんぶつ
)
として
此小學校
(
このせうがくかう
)
を
監督
(
かんとく
)
し
我々
(
われ/\
)
は
第二
(
だいに
)
の
權藏
(
ごんざう
)
となつて
教導
(
けうだう
)
されたのです。
權藏
(
ごんざう
)
の
志
(
こゝろざし
)
は
最
(
もつと
)
も
完全
(
くわんぜん
)
に
成就
(
じやうじゆ
)
されました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
抱持
(
はうぢ
)
の
不十分
(
ふじふぶん
)
さ
甲斐
(
かひ
)
なき
身
(
み
)
恨
(
うら
)
めしくなりて
捨
(
す
)
てたしと
思
(
おも
)
ひしは
咋日
(
きのふ
)
今日
(
けふ
)
ならず
我々
(
われ/\
)
二人
(
ふたり
)
斯
(
か
)
くと
聞
(
き
)
かば
流石
(
さすが
)
運平
(
うんぺい
)
が
邪慳
(
じやけん
)
の
角
(
つの
)
も
折
(
を
)
れる
心
(
こゝろ
)
になるは
定
(
ぢやう
)
なり
我
(
わ
)
が
親
(
おや
)
とても
其
(
そ
)
の
通
(
とほ
)
り
一徹
(
いつてつ
)
の
心
(
こゝろ
)
和
(
やは
)
らぎ
寄
(
よ
)
らば
兩家
(
りやうけ
)
の
幸福
(
かうふく
)
この
上
(
うへ
)
やある
我々
(
われ/\
)
二人
(
ふたり
)
世
(
よ
)
にありては
如何
(
いか
)
に
千辛萬苦
(
せんしんばんく
)
するとも
運平
(
うんぺい
)
に
後悔
(
こうくわい
)
の
念
(
ねん
)
も
出
(
で
)
まじく
況
(
ま
)
してや
手
(
て
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
どの
通
(
とほり
)
もどの
通
(
とほり
)
もから/\で、
却
(
かへ
)
つて
埃
(
ほこり
)
が
立
(
た
)
つ
位
(
くらゐ
)
だから、
足駄
(
あしだ
)
なんぞ
穿
(
は
)
いちや
極
(
きまり
)
が
惡
(
わる
)
くつて
歩
(
ある
)
けやしない。つまり
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
所
(
ところ
)
に
住
(
す
)
んでゐる
我々
(
われ/\
)
は一
世紀
(
せいき
)
がた
後
(
おく
)
れる
事
(
こと
)
になるんだね
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
いくら
注意
(
ちうい
)
を
拂
(
はら
)
つても、
却々
(
なか/\
)
我々
(
われ/\
)
の
手
(
て
)
に——
其遺物
(
そのゐぶつ
)
の一
破片
(
はへん
)
でも——
觸
(
ふ
)
れる
事
(
こと
)
は
難
(
むづ
)
かしからうと
考
(
かんが
)
へて
居
(
ゐ
)
たのが、
斯
(
か
)
う、
容易
(
ようゐ
)
に
發見
(
はつけん
)
せられて
見
(
み
)
ると、
大
(
おほ
)
いに
趣味
(
しゆみ
)
を
感
(
かん
)
ぜずんばあらずである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
死屍累々
(
ししるゐ/\
)
とはあの
事
(
こと
)
ですね。それが
皆
(
みんな
)
夫婦
(
ふうふ
)
なんだから
實際
(
じつさい
)
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
ですよ。
詰
(
つま
)
りあすこを二三
丁
(
ちやう
)
通
(
とほ
)
るうちに、
我々
(
われ/\
)
は
悲劇
(
ひげき
)
にいくつ
出逢
(
であ
)
ふか
分
(
わか
)
らないんです。
夫
(
それ
)
を
考
(
かんが
)
へると
御互
(
おたがひ
)
は
實
(
じつ
)
に
幸福
(
かうふく
)
でさあ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『
然
(
さ
)
うだ/\、
全體
(
ぜんたい
)
杉村君
(
すぎむらくん
)
は、
我々
(
われ/\
)
の
蠻勇
(
ばんいう
)
を
見
(
み
)
て
驚
(
おどろ
)
いて
了
(
しま
)
つたのだ。
迚
(
とて
)
も
太刀打
(
たちうち
)
が
出來
(
でき
)
ないから、それで
見物
(
けんぶつ
)
へ
廻
(
まは
)
つたのだ。
人間
(
にんげん
)
は
利口
(
りこう
)
に
出來
(
でき
)
てる。
我々
(
われ/\
)
は
馬鹿
(
ばか
)
に
出來
(
でき
)
てるよ』と
水谷氏
(
みづたにし
)
も
言
(
い
)
ふ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
馬籠
(
まごめ
)
の
貝塚
(
かひづか
)
と
根方
(
ねがた
)
の
貝塚
(
かひづか
)
とは、
池上街道
(
いけがみかいだう
)
を
挾
(
はさ
)
んで
兩方
(
りやうはう
)
に
有
(
あ
)
る。
併
(
しか
)
し、
概
たいがい
我々
(
われ/\
)
はそれを
馬籠
(
まごめ
)
の
名
(
な
)
の
下
(
もと
)
に一
括
(
くわつ
)
して
居
(
ゐ
)
る。
別
(
べつ
)
に
理由
(
りゆう
)
は
無
(
な
)
いが、
最初
(
さいしよ
)
は
根方
(
ねがた
)
の
貝塚
(
かひづか
)
をも、
馬籠
(
まごめ
)
だと
信
(
しん
)
じて
居
(
ゐ
)
たからで。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
我
常用漢字
小6
部首:⼽
7画
々
3画
“我々”で始まる語句
我々共
我々丈
我々計
我々性急