“落入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おちい66.7%
おちいり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其様なことで、村の人々が予想したように、一年とたたぬうちに、おあいはこの村にいることが出来なくなるまでに困窮に落入おちいってしまった。
凍える女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
れよりおこりし生道心なまだうしんなどならば、かへすがへすあさましきことなり、だい一は不憫ふびんのことなり、中々なか/\高尚けだかこヽろもちそこねて、魔道まだう落入おちいるは我々われ/\書生しよせいうへにもあるを
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つきおそる/\私し共は越後國高田領たかたりやうの百しやうにて是なる女のをつと無實むじつの罪に落入おちいり遠からず死罪しざいに決し候へ共未だ存命にて入牢じゆらう仕つり居り候何卒御殿樣おんとのさまの御慈悲じひを以つて誠の御吟味ぎんみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
にはかに暑氣しよきつよくなりし八月はちぐわつ中旬なかばより狂亂きやうらんいたくつのりてひとをもものをも見分みわかちがたく、こゑ晝夜ちうやえず、ねぶるといふことふつにければ落入おちいりたるまなこ形相ぎやうさうすさまじく此世このよひとともおぼえずなりぬ
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)