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『凍える女』
ふりがな文庫
『
凍える女
(
こごえるおんな
)
』
おあいが村に入って来たという噂が立った。おあいを見たというものがある。また見ないというものがある。見たという人の話によると、鳥の巣のような頭髪を束ねて、顔色は青白くて血の気のない唇は、寒さのためにうす紫色をしていた。背には乳飲児を負って、な …
著者
小川未明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「三田文學」1912(明治45)年1月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約20分(500文字/分)
朗読目安時間
約34分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
負
(
おわ
)
行
(
いっ
)
明
(
あく
)
褐色
(
かついろ
)
住
(
すん
)
脱
(
の
)
下
(
おろ
)
戦
(
ふる
)
見
(
みる
)
冷
(
ひやや
)
悔
(
くゆ
)
極
(
ご
)
閉
(
しま
)
失
(
なく
)
懐
(
なつか
)
断
(
ちぎ
)
凄
(
すさ
)
厭
(
あ
)
去来
(
ゆきき
)
家
(
や
)
小止
(
こや
)
斑
(
ぶち
)
暴
(
あ
)
此方
(
こっち
)
立
(
たて
)
艶
(
なま
)
誰
(
た
)
負
(
おぶ
)
起
(
おこ
)
迄
(
ま
)
連
(
つらな
)
頭髪
(
あたま
)
何処
(
いずこ
)
其様
(
そん
)
厭
(
いと
)
幾何
(
いくら
)
後退
(
あとじさ
)
心
(
しん
)
折々
(
おりおり
)
振
(
ふる
)
暗愁
(
あんしゅう
)
暫
(
しば
)
此方
(
こなた
)
水溜
(
みずたまり
)
済
(
すま
)
点
(
とも
)
燃
(
もや
)
燈火
(
あかり
)
爺
(
じじい
)
直
(
すぐ
)
笑
(
え
)
而
(
そ
)
臥
(
ね
)
被
(
き
)
許
(
ばか
)
頭髪
(
かみのけ
)
願
(
ねがい
)
一層
(
いっそう
)
三
(
み
)
三月
(
みつき
)
上
(
のぼ
)
互
(
たがい
)
何処
(
どこ
)
傍
(
そば
)
僅
(
わず
)
儘
(
まま
)
児
(
こ
)
其処
(
そこ
)
其等
(
それら
)
冷笑
(
あざわら
)
刹那
(
せつな
)
博打
(
ばくち
)
合羽
(
かっぱ
)
吹雪
(
ふぶき
)
咽
(
むせ
)
四辺
(
あたり
)
国境
(
くにざかい
)
圃
(
はたけ
)
壁板
(
したみ
)
家
(
うち
)
家根
(
やね
)
寂寥
(
せきりょう
)
小躍
(
こおど
)
尽
(
つく
)
帳付
(
ちょうづけ
)
張合
(
はりあい
)
当
(
あて
)
彼方
(
かなた
)
彼是
(
かれこれ
)
後方
(
うしろ
)
快楽
(
けらく
)
忽
(
たちま
)
怒鳴
(
どな
)
性
(
しょう
)
悠久
(
ゆうきゅう
)
惜
(
おし
)
慄
(
ふる
)
憐
(
あわ
)
憚
(
はばか
)
手拭
(
てぬぐい
)