“暗愁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんしう50.0%
あんしゅう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乘客じようかく暗愁あんしうとはなし、不祥ふしやう氣遣きづかふにぞありける。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
がた暗愁あんしう暫時しばらく自分じぶんやすめない。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
私はこの時一種の暗愁あんしゅうの湧くを感じた。黒い烟は、遅々ちちとしてはうように黄色をんだ豆圃まめばたけの上に影を映じている。その影は絶えず騒がしそうに乱れていた。
暗い空 (新字新仮名) / 小川未明(著)
老婆は、おあいさんかと口に言おうとしたが、心に他の暗愁あんしゅうきざして言葉を出さずにしまった。
凍える女 (新字新仮名) / 小川未明(著)