“遅々”のいろいろな読み方と例文
旧字:遲々
読み方(ふりがな)割合
ちち75.9%
のそのそ6.9%
ぐずぐず3.4%
ぐづぐづ3.4%
ぐづ/\3.4%
ちゝ3.4%
のろのろ3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“遅々”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 北アメリカ33.3%
社会科学 > 教育 > 教育学・教育思想15.4%
文学 > 日本文学 > 記録 手記 ルポルタージュ1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
この日の偽りない半兵衛の心境はそうであった。遅々ちち、春の日は、まだ山科やましなあたり、陽はうすずきもしていなかった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ようやくなだめているうちにも、書窓のひさしに、陽は遅々ちちと傾きかけながら、堂上の人の眠りは、いつさめるとも見えなかった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
富山の友人から貰ったトムと云う大きな西洋犬せいよういぬが、主人父子おやこの後を遅々のそのそいて行った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
こういっていると、果して何処どこからか青い動物が遅々のそのそと這い出して来る。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
こんな場合にいつも先陣を争う髯将軍はいかにせしぞとのちに聴けば、将軍、剛力の遅々ぐずぐずしゃくに触って堪らず、暫時しばし叱咜しった督励していた為に、思わず大いに遅れたという事だ。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
「こんなに遅々ぐづぐづしてをりましたら、さぞ貴方じれつたくてゐらつしやいませう」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
貴方あなた御承諾なすつて置きながら今になつて遅々ぐづぐづなすつては困ります
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
かれが二ねんおくれて予備門よびもんに入つて来たのは、意味いみ無くして遅々ぐづ/\してたのではない、其間そのあひだ余程よほど文章を修行しゆぎやうしたものらしい
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
春の池ろうある船の歩み遅々ちゝと行くに慣れたるみさぶらひ人
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
近頃ではやはり四ツ目の水戸屋という店へ三日ほどつづいて来たが、水戸屋ではかれの噂を知っているので、若い者のひとりが見えがくれにそのあとをけると、かれは浅草の方角に向って遅々のろのろとたどって行った。
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)