“のろのろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ノロノロ
語句割合
鈍々33.3%
呪々16.7%
徐々16.7%
緩々16.7%
遅々16.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曇った鏡が人を映すように男は鈍々のろのろと主人を見上げた。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
叔母といふ人は、今になつて考へて見ても随分好い感じのしないひとで、尻の大きい、肥つた、夏時などはそばへ寄ると臭気にほひのする程無精で、挙動ものごしから言葉から、半分眠つてる様な、小児心にも歯痒はがゆい位鈍々のろのろしてゐた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
多くのかたごとを、絶えては考え継ぐ如く、語り進んでは途切れ勝ちに、呪々のろのろしく、くねくねしく、独り語りする語部や、乳母おもや、嚼母ままたちの唱えることばが、今更めいて、寂しく胸によみがえって来る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
と、アンドレイ、エヒミチはかしらりながら、相手あいてずに徐々のろのろ話出はなしだす。かれはなしをするときひとぬのがくせ
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
出からしになつた急須の茶滓を茶碗の一つに空けて、机の下から小さい葉鉄ブリキの茶壺を取出したが、その手付がいかにもものぐさうで、私の様な気の早い者が見ると、もどかしくなる位緩々のろのろしてゐる。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
近頃ではやはり四ツ目の水戸屋という店へ三日ほどつづいて来たが、水戸屋ではかれの噂を知っているので、若い者のひとりが見えがくれにそのあとをけると、かれは浅草の方角に向って遅々のろのろとたどって行った。
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)