“おもむろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
97.1%
徐々1.9%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僧都は年こそとられましたが、たぶたぶと肥え太った体をおもむろに運びながら、摩利信乃法師の眼の前へ、おごそかに歩みを止めますと
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
狭山は徐々おもむろに目をうつして、太息といきいたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
おもむろに沈んで行く黒い舟には、狸が乗つてゐるのではなからうか。さうして、その近くに浮いてゐる、白い舟には、兎が乗つてゐるのではなからうか。
かちかち山 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)