“しづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シヅ
語句割合
21.4%
20.2%
11.1%
8.6%
8.6%
7.8%
7.4%
7.0%
2.9%
志津1.6%
(他:8)3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あだか千尋せんじんふちそこしづんだたひらかないはを、太陽いろしろいまで
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
けれど、てんめぐみがあるならば、なみそこしづんでもあるひたすかることもありませう。
しづかなそらをぢり/\とうつつてかたぶいたかとおもふと一さんちはじめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しづかなよひで、どことはなしに青をにほはせたかぐはしい夜風よかぜには先からながれてくる。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
ぢつとしてゐても動悸どうきがひどく感じられてしづめようとすると、ほ襲はれたやうに激しくなつて行くのであつた。
哀しき父 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
川島先生が息をむ一瞬のあひだ身動きの音さへたゝずしづまつた中に、突然佐伯の激しいすゝきが起つた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
八 廣く各國の制度を採り開明に進まんとならば、先づ我國の本體をゑ風教を張り、然して後しづかに彼の長所を斟酌するものぞ。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
しづかに此方こなたかゝる二個ふたりひと——軍艦々上ぐんかん/\じやうにはめづらしき平服へいふく姿すがた
しかし、夫人ふじんしづめて、ちかくにゐる同志どうし婦人達ふじんたちあつめた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
あゝしてしづめるかみさまばかりでなく、とうさんの田舍ゐなかでは種々いろ/\なものをまつりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
不審に思つてづ封を切つて見ると驚くまいことか彼が今の妻と結婚しない以前に関係のあつたしづといふ女からの手紙である。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
旦那だんな、はて、お前様めえさまなにはつしやる。うさつしやる……しづめてくらつせえよ。」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つくづくと眺めてあれば、しづかなる入江のさまや、苫舟にのぼる煙も風ければぐに一すぢほそぼそとしばしのぼれり。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
つくづくと眺めてあれば、しづかなる入江のさまや、苫舟にのぼる煙も、風けばぐに一すぢ、ほそぼそとしばしのぼれり。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
やがて勝家は、しづたけで秀吉と戦つたが惨敗し、越前の北庄きたのしやうの本城に逃げこみ、遂に滅亡した。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
たゞ山深やまふかしづが、もすれば、伐木ばつぼくこだまにあらぬ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのしづかな村落にもく/\と黒くきいろけむが立昇つて、ばち/\と木材の燃え出す音! 続いて、寺の鐘、半鐘の乱打、人の叫ぶ声、人の走る足音!
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
みぎはひろくするらしいしづかなみづいて、血汐ちしほ綿わたがすら/\とみどりいてたゞよながれる……
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
第二日は、まだ暁にならぬうちに志津しづといふ村に著いて、そこで先達せんだつを頼んだ。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
「少し下がって、千手院、手掻てがい志津しづ長船おさふねもの」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの青ずんで見えるのはおれの生家うちではないか? 窓に坐つてゐるのはお袋ではないか? お母さん、この哀れな伜を助けて下さい! 惱める頭にせめて涙でも一しづくそそいで下さい! これ
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
しづくふさふさのその子の髪に
しゆ蝋涙ろふるい毒杯どくはいむらさきみだし照りしづく。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
梨のしづく切口、
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
手早く爐邊に置いたものは綾も珍らしき倭文しづ幡帶はたおび、手古奈は周章てた。
古代之少女 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)
やあ火の玉の親分か、訳がある、打捨つて置いて呉れ、と力を限り払ひ除けむともが焦燥あせるを、栄螺さゞえの如き拳固で鎮圧しづめ、ゑゝ、じたばたすれば拳殺はりころすぞ、馬鹿め。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)