“しづま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
42.9%
35.7%
14.3%
7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高柳派の壮士、六七人、しきりに妨害を試みようとしたが、しまひには其もしづまつて、水を打つたやうに成つた。悲壮な熱情と深刻な思想とは蓮太郎の演説を通しての著しい特色であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ゾロ/\と足音が乱れて、それがしづまると、各級は皆規則正しい二列縦隊を作つてゐた。鬩乎ひつそりとして話一つする者がない。新入生の父兄は、不思議相にしてそれを見てゐた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
夜になつてもしづまるどころか益々その勢を増し怒號どがうを強めるばかりで、樹々はあちこちと身もがくかはりに、たゞもう一方に吹きつけられたきり
れよりは室内しつないまたおともなく、ひツそりとしづまかへつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)