“しずま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
48.3%
41.4%
志津馬3.4%
静馬3.4%
3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺の内外は水を打ったようにしずまった。箕浦は黒羅紗くろらしゃの羽織に小袴こばかまを着して、切腹の座に着いた。介錯人馬場は三尺隔てて背後に立った。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
山中の湯泉宿ゆやどは、寂然しんとしてしずまり返り、遠くの方でざらりざらりと、湯女ゆなが湯殿を洗いながら、歌を唄うのが聞えまする。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
半円の最左翼に構え込んでいた、佐藤志津馬しずまという門弟が、向卍で打ち込まれたのであった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
お松は心得てその紙片を取って見ると、それに「静馬しずま」と記してありました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私は勘忍強いお相手になつておとなしくしずまつてはゐなかつたでせう。あなたに仕事の分前を割當てゝ、それを完成するやうに強制し、さもなければ未完成のまゝはうつておいたでせう。