しづま)” の例文
新字:
茶に染返そめかへしたる布子ぬのこなり是は取置とりおけと申付られやがて火もしづまりしかば皆々火事場をひかれけり扨又喜八はあやふくも袖を切て其の場を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
夜になつてもしづまるどころか益々その勢を増し怒號どがうを強めるばかりで、樹々はあちこちと身もがくかはりに、たゞもう一方に吹きつけられたきり
けれどもしづまつた合間々々あひま/\に、はつきりしないけれどもかなしげにそれが聞えて來るのです。とう/\私は遠くで犬が吠えてゐるに相違ないと思ひました。それが止んだときにはほつとしました。