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静
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しづま
ふりがな文庫
“
静
(
しづま
)” の例文
旧字:
靜
あゝ
風情
(
ふぜい
)
とも、
甘味
(
おいし
)
さうとも——
園
(
その
)
は
乗出
(
のりだ
)
して、
銀杏返
(
ゐてふがへし
)
の
影法師
(
かげばふし
)
の
一寸
(
ちよつと
)
静
(
しづま
)
つたのを
呼
(
よ
)
ばうとした。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
高柳派の壮士、六七人、
頻
(
しきり
)
に妨害を試みようとしたが、
終
(
しまひ
)
には其も
静
(
しづま
)
つて、水を打つたやうに成つた。悲壮な熱情と深刻な思想とは蓮太郎の演説を通しての著しい特色であつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
さてかれが
好
(
す
)
く
油滓
(
あぶらかす
)
などをちらしおき、かの穴にも入れおく、さて夜ふけ人
静
(
しづま
)
りたるころ狐こゝにきたり、ちらしおきたるを
喰
(
くら
)
ひ
尽
(
つく
)
し、
猶
(
なほ
)
たらざればかならずかの穴にあるをくらはんとし
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
見廻す街の光景は初夜の頃入場したる時の
賑
(
にぎやか
)
さには
引変
(
ひきか
)
へて、
静
(
しづま
)
り行く
夜
(
よる
)
の影深く
四辺
(
あたり
)
を
罩
(
こ
)
めたれば、身は忽然見も知らぬ街頭に
迷出
(
まよひい
)
でたるが如く、
朧気
(
おぼろげ
)
なる不安と、それに伴ふ好奇の念に誘はれて
夜あるき
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
直
(
ぢき
)
に
揉消
(
もみけ
)
せば人は
静
(
しづま
)
るとともに、彼もまた
前
(
さき
)
の如し。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
と一
心不乱
(
しんふらん
)
。
颯
(
さツ
)
と
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
を
捲
(
ま
)
いて
風
(
かぜ
)
が
南
(
みんなみ
)
へ
吹
(
ふ
)
いたが、
忽
(
たちま
)
ち
静
(
しづま
)
り
返
(
かへ
)
つた、
夫婦
(
ふうふ
)
が
閨
(
ねや
)
もひツそりした。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
静
常用漢字
小4
部首:⾭
14画
“静”を含む語句
静寂
静粛
静止
沈静
静心
静謐
寂静
安静
閑静
寝静
静息
動静
静岡
静脈
静坐
物静
静子
幽静
静閑
静々
...