“閑静”のいろいろな読み方と例文
旧字:閑靜
読み方割合
かんせい54.5%
しずか36.4%
しづか4.5%
のどか4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これじゃあまり閑静(かんせい)過ぎやしませんか、年に合わして」と自分は母に聞いて見た。母は「でもねあんまり高くなるから」と答えた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
七兵衛が去った後の裏庭は閑静(しずか)であった。旭日(あさひ)の紅い樹の枝に折々小禽(ことり)の啼く声が聞えた。差したる風(かぜ)も無いに、落葉は相変らずがさがさと舞って飛んだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
向島(むかうじま)の武蔵屋(むさしや)の奥座敷(おくざしき)が閑静(しづか)で宜(よ)からう、丁度(ちやうど)桜花(さくら)も散つて了(しま)うた四月(ぐわつ)廿一日(にち)ごろと決したが、其披露文(そのちらし)の書方(かきかた)が誠に面白(おもしろ)い。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
押しつけるような閑静(のどか)のなかを、直ぐ前の御成(おなり)街道をゆく鳥追いの唄三味線が、この、まさに降らんとする血の雨も知らず、正月(はる)を得顔(えがお)に、呑気(のんき)に聞えて来ていた。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)