“静閑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しずけ33.3%
せいかん33.3%
ひっそり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもまたそれだけに一層、碌に泊客もないらしいこの宿屋の一室には物寂しい、しみじみとした静閑しずけさがみちていました……と、僕はふと耳を澄ましました。
象牙の牌 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
ヘルンが妻を連れ出す所はたいてい多くは寂しい静閑せいかんの所であり、寺院の墓地や、やしきの空庭や、小高い見晴らしのおかなどであった。
この数日来、多数の人の出入りやら悲歎やらで込合っていたが、今は家の中が静閑ひっそりとがらんどうになって、妙に改たまった感じがするのであった。
(新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)