“静々”のいろいろな読み方と例文
旧字:靜々
読み方割合
しずしず88.9%
しづ/\11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、はじめから不思議な血のあとを拾って、列を縫ってしらべてくと、静々しずしずと揃って練る時から、お珊の袴の影で留ったのを人を知った。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さっそくに出迎えに出た女将おかみに、今夜は倉地が帰って来たら他所よそ部屋へやで寝るように用意をしておいてもらいたいと頼んで、静々しずしずと二階へ上がって行った。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
相生町あひおひちやうの坂の方からは、送別の旗を先に立て、近在の壮年わかものらしい連中がいづれも美しく飾つた馬に載せられて、村の人達に前後を護られながら、静々しづ/\と引かれて来た。
突貫 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)