“静御前”の読み方と例文
読み方割合
しずかごぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鎌倉へは静御前しずかごぜんが来たばかりで、判官は首になっても、腰越から中に入ることを許されなかった。そうして武蔵には兄将軍の足跡ばかり多い。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それはちょうど、狐忠信きつねたゞのぶが御殿の廊下から迫り出して静御前しずかごぜんの前にぬかずくあの千本桜せんぼんざくらの舞台の光景と、大した相違はなかったと思って差支えない。
僕は山賊のような毛脛けずね露出むきだしにした叔父と、静御前しずかごぜんかさに似た恰好かっこう麦藁帽むぎわらぼうかぶった女二人と、黒い兵児帯へこおびをこま結びにした弟を、縁の上から見下して
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)