“尼御前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまごぜ80.0%
あまごぜん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くぼの尼は、くぼ持妙尼ぢめうにとよばれて、松野殿後家尼御前あまごぜの娘だが、武州池上宗仲むねなかしつ日女御前にちぢよごぜと同じ人であらうともいふ。
すると、廊の外から、ことばの途切れをしおに入ってきた静かな人がある。まだ三十路みそじがらみのきれいな尼御前あまごぜであった。清子の横へ、手をつかえると。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
の走ることは弓の力、雲のゆくことは龍のちから、男のしわざは女の力なり。いま富木どきどの、これへおわたりある事、尼御前あまごぜんの御力なり、けぶりをみれば火をみる、あめをみればりうをみる。
さとされてゐる。これは富木常忍入道どきじやうにんにふだうが母のこつをもつて、身延にゆき、日蓮上人に母死去のせつ妻の尼御前あまごぜんがよく世話したことや、妻が病氣がちだつた事をはなしたので書かれたものと見える。