尼御前あまごぜん)” の例文
の走ることは弓の力、雲のゆくことは龍のちから、男のしわざは女の力なり。いま富木どきどの、これへおわたりある事、尼御前あまごぜんの御力なり、けぶりをみれば火をみる、あめをみればりうをみる。
さとされてゐる。これは富木常忍入道どきじやうにんにふだうが母のこつをもつて、身延にゆき、日蓮上人に母死去のせつ妻の尼御前あまごぜんがよく世話したことや、妻が病氣がちだつた事をはなしたので書かれたものと見える。
これもおなじ人ではないかもしれぬが、尼御前あまごぜんへ與へられたものだ。