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尼御前
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あまごぜ
ふりがな文庫
“
尼御前
(
あまごぜ
)” の例文
窪
(
くぼ
)
の尼は、
窪
(
くぼ
)
の
持妙尼
(
ぢめうに
)
とよばれて、松野殿後家
尼御前
(
あまごぜ
)
の娘だが、武州池上
宗仲
(
むねなか
)
の
室
(
しつ
)
、
日女御前
(
にちぢよごぜ
)
と同じ人であらうともいふ。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
すると、廊の外から、ことばの途切れを
機
(
しお
)
に入ってきた静かな人がある。まだ
三十路
(
みそじ
)
がらみのきれいな
尼御前
(
あまごぜ
)
であった。清子の横へ、手をつかえると。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『
春色梅暦
(
しゅんしょくうめごよみ
)
』に藤兵衛の母親に関して「さも上品なるそのいでたち」という形容があるが、この母親は既に後家になっているのみならず「
歳
(
とし
)
のころ、
五十歳
(
いそじ
)
あまりの
尼御前
(
あまごぜ
)
」
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
若い
尼御前
(
あまごぜ
)
が、ふつくりとした乳白の手で悩ましくも合掌してゐる木蓮の花。
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
けれど、そこまでは慰めであつて慰めでなく、そのあとの少しばかりが、眞に
尼御前
(
あまごぜ
)
にいはれようとした眼目だつたのだ。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
もとよりこの
尼御前
(
あまごぜ
)
たちは
在家
(
ざいけ
)
の尼たちであるが、送られた手紙は、文章も簡潔で實に好い。それよりもよいのは、
寄進
(
きしん
)
された
品目
(
ひんもく
)
をいつも
頭初
(
はじめ
)
に書いて、感謝してゐる率直な表現だ。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
尼
常用漢字
中学
部首:⼫
5画
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“尼御”で始まる語句
尼御台
尼御達