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静御前
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しずかごぜん
ふりがな文庫
“
静御前
(
しずかごぜん
)” の例文
鎌倉へは
静御前
(
しずかごぜん
)
が来たばかりで、判官は首になっても、腰越から中に入ることを許されなかった。そうして武蔵には兄将軍の足跡ばかり多い。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
それはちょうど、
狐忠信
(
きつねたゞのぶ
)
が御殿の廊下から迫り出して
静御前
(
しずかごぜん
)
の前に
額
(
ぬか
)
ずくあの
千本桜
(
せんぼんざくら
)
の舞台の光景と、大した相違はなかったと思って差支えない。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
僕は山賊のような
毛脛
(
けずね
)
を
露出
(
むきだ
)
しにした叔父と、
静御前
(
しずかごぜん
)
の
笠
(
かさ
)
に似た
恰好
(
かっこう
)
の
麦藁帽
(
むぎわらぼう
)
を
被
(
かぶ
)
った女二人と、黒い
兵児帯
(
へこおび
)
をこま結びにした弟を、縁の上から見下して
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
吉野あたりまで
側室
(
そばめ
)
を連れ——
静御前
(
しずかごぜん
)
とやらを引き連れて、遊山かのようにノラリクラリと、遊ばれたと云うことじゃ! ピッピッピッ、クックック、嫉妬したのがお供の弁慶
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
彼女が若し、知らずしてこの第二の品川四郎と不義を重ねているのだったら、非常な
狼狽
(
ろうばい
)
を隠すことは出来ない筈だ。
狐忠信
(
きつねただのぶ
)
の正体を知った
静御前
(
しずかごぜん
)
の様に、ギョッとしなければならぬ筈だ。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
静御前
(
しずかごぜん
)
でもあろうものなら、言われないさきに、逸早く用意の武器を持ち出して供給するのですが、お蘭さんは、まだまだ旦那を焦らし足りない、もう少し見ていて、いよいよ降参して来た時に
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「熊坂」がくる、「
大鋸
(
おおのこぎり
)
」がくる、「
静御前
(
しずかごぜん
)
」がくる。
平賀源内捕物帳:山王祭の大像
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
しかし津村の持ち出したのは、それとは別で、例の
静御前
(
しずかごぜん
)
の
初音
(
はつね
)
の
鼓
(
つづみ
)
、———あれを宝物として所蔵している家が、ここから先の宮滝の対岸、
菜摘
(
なつみ
)
の里にある。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
これに反して
馬琴
(
ばきん
)
のような小説は主観的分子はいくらでもありますが、この方面の融通が
利
(
き
)
かないから、つまりは
静御前
(
しずかごぜん
)
は虎のごとしなどと云う simile を使っているようなもので
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“静御前”の解説
静御前(しずかごぜん、生没年不詳)は、平安時代末期から鎌倉時代初期の女性白拍子。母は白拍子の磯禅師。源義経の妾。
(出典:Wikipedia)
静
常用漢字
小4
部首:⾭
14画
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“静”で始まる語句
静
静寂
静謐
静粛
静止
静々
静岡
静脈
静坐
静心