“しずかごぜん”の漢字の書き方と例文
語句割合
静御前100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉野あたりまで側室そばめを連れ——静御前しずかごぜんとやらを引き連れて、遊山かのようにノラリクラリと、遊ばれたと云うことじゃ! ピッピッピッ、クックック、嫉妬したのがお供の弁慶
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼女が若し、知らずしてこの第二の品川四郎と不義を重ねているのだったら、非常な狼狽ろうばいを隠すことは出来ない筈だ。狐忠信きつねただのぶの正体を知った静御前しずかごぜんの様に、ギョッとしなければならぬ筈だ。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
静御前しずかごぜんでもあろうものなら、言われないさきに、逸早く用意の武器を持ち出して供給するのですが、お蘭さんは、まだまだ旦那を焦らし足りない、もう少し見ていて、いよいよ降参して来た時に
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)