“しづ/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
徐々50.0%
靜々25.0%
静々25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人の騎士は主君より拝領なせし領土をさして、カルパシヤの山麓を、徐々しづ/\と駒を進めたり。イワンは後方しりへにわがをば、鞍に結びて乗せ行けり。はや黄昏の頃ほひなりしが、尚も先へと進み行く。
申上れば然ば明朝は未明みめいかれに先立出立せん其用意致すべしと觸出ふれいだされける然ば其夜何れもる者なくはやくも用意に及びとらこくにも成ければ出立いたされくらきに靜々しづ/\と同勢を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
天一坊へ申傳へるに伊豆守役儀と有ば是非に及ばず又明日參るべしとの事にてやが歸館々々きくわん/\觸出ふれだしければ天一坊は上段じやうだんの間より靜々しづ/\と下り立ちけるに引續いて常樂院大膳左京右門のともが玄關げんくわんさし歩行あゆみけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
相生町あひおひちやうの坂の方からは、送別の旗を先に立て、近在の壮年わかものらしい連中がいづれも美しく飾つた馬に載せられて、村の人達に前後を護られながら、静々しづ/\と引かれて来た。
突貫 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)