“壮年”のいろいろな読み方と例文
旧字:壯年
読み方割合
わかもの46.2%
そうねん23.1%
さうねん15.4%
さかりどし7.7%
とし7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愛する娘のお雪が、どういう壮年わかものと一緒に、どういう家を持ったか、それを見ようとして、遙々はるばる遠いところを出掛けて来たのであった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
下手へたなうなぎよりか、よっぽど美味い。しかし、壮年そうねんのよろこぶ下手げて美食であることはいうまでもない。
鮪を食う話 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
(翁の門人惟然が作といふ翁の肖像あるひは画幅の肖像、世に流伝するものと此説とあはせ視るべし)小川破笠俗称平助壮年さうねんころ放蕩はうたうにて嵐雪とともに(俗称服部彦兵ヱ)其角が堀江町のきよ食客しよくかくたりし事
廿五六の壮年さかりどしのものがおっかさんの手を曳いて歩き、帰りに達摩汁粉を食って帰って来る者は世間にはありませんが、文治郎は母の云うなり次第になって
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「おまえさんの壮年としで、独身ひとりみで、情婦がないなんて、ほんとに男子おとこ恥辱はじだよ。私が似合わしいのを一人世話してあげようか」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)