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壮年
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わかもの
ふりがな文庫
“
壮年
(
わかもの
)” の例文
旧字:
壯年
愛する娘のお雪が、どういう
壮年
(
わかもの
)
と一緒に、どういう家を持ったか、それを見ようとして、
遙々
(
はるばる
)
遠いところを出掛けて来たのであった。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
しかしこれから若く成って行くのか、それとも老境に向っているのか、その差別のつかないような人で、気象の
壮
(
さか
)
んなことは
壮年
(
わかもの
)
に劣らなかった。
刺繍
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
見たところ丑松は純粋な北部の信州人——
佐久小県
(
さくちひさがた
)
あたりの岩石の間に成長した
壮年
(
わかもの
)
の一人とは誰の目にも受取れる。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
K君は背の低い、快活な調子の人で、若い細君を迎えたばかりであったが、行く行くは新時代の小諸を形造る
壮年
(
わかもの
)
の一人として、土地のものに望を嘱されている。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
相生町
(
あひおひちやう
)
の坂の方からは、送別の旗を先に立て、近在の
壮年
(
わかもの
)
らしい連中がいづれも美しく飾つた馬に載せられて、村の人達に前後を護られながら、
静々
(
しづ/\
)
と引かれて来た。
突貫
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
未来の夫としてお俊が
択
(
えら
)
んだ人は、丁度彼女と同じような旧家に生れた
壮年
(
わかもの
)
であった。ふとしたことから、彼女はその
爽快
(
そうかい
)
で沈着な人となりを知るように成ったのである。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
停車場前の空地には、既に馬から下りて、見送りの人々に挨拶する
壮年
(
わかもの
)
もあつた。斯の混雑の中を
潜
(
くゞ
)
り抜けて、私は途中で一緒に成つた広岡学士と共に塾の体操教師を探した。
突貫
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
師はやがて昔の
弟子
(
でし
)
を花畠に近い静かな書斎の方へ導いた。最早入歯をする程の年ではあったが、気象の
壮
(
さか
)
んなことは
壮年
(
わかもの
)
にも劣らなかった。長い立派な
髯
(
ひげ
)
は余程白く成りかけていた。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
肥
(
こや
)
し
桶
(
おけ
)
を肩に掛けて、威勢よく向うの畠道を急ぐ
壮年
(
わかもの
)
も有った。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“壮年”の意味
《名詞》
壮 年 (そうねん)
働き盛りの年頃。
(出典:Wiktionary)
“壮年”の解説
壮年(そうねん)とは、社会的に重責を担う働き盛りの時期である。概ね生産年齢人口に属する年齢層のうち中盤から後半にかけての年齢層に相当する。しかし近年では働き盛りとは思えないような年齢層の事を壮年という、実質的に老年、高齢者の言い換え語として使われる誤用が目立つ。現代では25歳から39歳まで、広くは25歳から64歳までの世代を指す。
(出典:Wikipedia)
壮
常用漢字
中学
部首:⼠
6画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
“壮年”で始まる語句
壮年時