“佐久小県”の読み方と例文
読み方割合
さくちひさがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見たところ丑松は純粋な北部の信州人——佐久小県さくちひさがたあたりの岩石の間に成長した壮年わかものの一人とは誰の目にも受取れる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
丑松が佐久小県さくちひさがたあたりの灰色の景色を説き出すと、銀之助は諏訪湖すはこほとりの生れ故郷の物語を始める、丑松が好きな歴史の話をすれば、銀之助は植物採集の興味を、と言つたやうな風に
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)