“佐久間町”の読み方と例文
読み方割合
さくまちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐久間町さくまちょうの辻で三枚駕籠をやとい宙を飛んで数寄屋橋うちのお役宅へ乗りつけると、甲斐守はついさっき本丸へおあがりになったというところ。
徳川家が瓦解がかいになって、明治四五年しごねんの頃大分だいぶ宿屋が出来ましたが、外神田松永町そとかんだまつながちょう佐久間町さくまちょうあの辺には其の頃大きな宿屋の出来ましたことでございますが
湯島のほうから延びて来る火は、もう佐久間町さくまちょうあたりの大名屋敷を焼きはじめたとみえ、横さまに吹きつける風はいぶされたように、煙と熱気に充ちていた。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)