“物静”のいろいろな読み方と例文
旧字:物靜
読み方割合
ものしずか66.7%
ものしず16.7%
ものしづか16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ト老僧は奥を指さして極めて物静ものしずかに優しくいってくれた。大噐氏は自然に叩頭おじぎをさせられて、その言葉通りになるよりほかはなかった。洋燈ランプを手にしてオズオズ立上たちあがった。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その時分じぶん鎌倉かまくら武家ぶけ住居やしきならんだ、物静ものしずかな、そしてなにやら無骨ぶこつ市街まちで、商家しょうかっても、品物しなものみな奥深おくふか仕舞しまんでありました。
博士も僕等も部屋を定めて置いてから夕飯ゆふめし迄の時間を利用して見物に出掛けた。歴史上幾多の事蹟をとゞめた旧い街だけあつて一体に嫻雅かんがおもむきに満ちた物静ものしづかな土地である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)