“幽静”のいろいろな読み方と例文
旧字:幽靜
読み方割合
しずか60.0%
いうせい20.0%
ゆうせい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
涼しき真夜中の幽静しずかなるを喜びつつ、福井の金主が待てる旅宿におもむかんとて、そこまで来たりけるに、ばらばらと小蔭よりおどり出ずる人数にんずあり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
堂内はゴシツク式建築の大寺院の例に漏れず薄暗い中に現世げんせかけ離れた幽静いうせいを感ぜしめ、幾つかの窓の瑠璃るりに五しきいろどつた色硝子ガラスが天国をのぞく様に気高けだかく美しい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
かくばかり不穏ふおんなる精神も、実に如何なる厳粛げんしゅく敬虔けいけん幽静ゆうせい、崇高なる道念を発せしめたるか。吾人ごじんはその父兄に与うる書についてこれを知るを得るなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)