幽静いうせい)” の例文
旧字:幽靜
堂内はゴシツク式建築の大寺院の例に漏れず薄暗い中に現世げんせかけ離れた幽静いうせいを感ぜしめ、幾つかの窓の瑠璃るりに五しきいろどつた色硝子ガラスが天国をのぞく様に気高けだかく美しい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
薄い陰影で刷られたあらはで無いあかりが繁つたアカシヤの蔭にでも居る様な幽静いうせいの感を与へた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)