“幽冥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうめい85.0%
いうめい10.0%
あのよ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死んで後までもこんな重い物をかぶせて、魂を幽冥ゆうめいの下までもむせび泣かしむる人間というものの仕様しわざの、愚劣にして残忍なることよ。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
俺の今生きてゐるところは、ここはもう生の世界のうちでは無く、さうかと言つて死の世界でもなくその二つの間にある或る幽冥いうめいの世界ではないか。
... 一層自分から死んでほんとの母様のおいでになる幽冥あのよへ参って暮らそうものと、それで覚悟を極ました所……」——「成程」と純八は仔細を聞くと、弱い一本気の娘心を、憐れまざるを得なかった。
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)