“影法師”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かげぼうし75.5%
かげぼふし14.3%
かげばふし4.1%
かけぼうし2.0%
かけぼふし2.0%
かげばうし2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸口どぐちの方の小さい木戸をあけて中にはいりながら、文六ちゃんは、じぶんの小さい影法師かげぼうしを見てふと、ある心配を感じました。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)
「何を言ってるんだい。何がばかなことなんだい。影法師かげぼうしを踊らせようとするのが、何がばかなことなんだい。おもしろいことじゃないか」
影法師 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「白鳥の歌」の十四曲中、「アトラス」「都会」「セレナード」「いこいの地」「海辺にて」「影法師かげぼうし」などはわけても珠玉的である。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
あしつちくぎづけになつてるのにもかゝはらず、影法師かげぼふしは、うすくなり、くなり
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
押し潰されたやうな聲がします。眼を擧げると、おぼろの中に、必死と揉み合ふのは、内と外から合圖をして逢つた二つの影法師かげぼふしではありませんか。
天守てんしゆ階子はしごを、のし/\と、ひづめんであがつて、たゝみいてひとのやうに立上たちあがつた影法師かげぼふし
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まへまあさきへおいでよとあといて、地上ちじやうなが影法師かげばふし心細こゝろぼそげにんで
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あゝ風情ふぜいとも、甘味おいしさうとも——その乗出のりだして、銀杏返ゐてふがへし影法師かげばふし一寸ちよつとしづまつたのをばうとした。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
るたけ順礼じゆんれいとほくよけて、——人気配ひとけはひうしろ振向ふりむけた、銀杏返ゐてふがへし影法師かげばふしについて、横障子よこしやうじうらまはつた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御用聞の錢形の平次は、子分のガラツ八こと八五郎を相手に、秋の陽ざしの淡い縁側、軒の糸瓜へちまの、怪奇な影法師かけぼふしが搖れる下で、縁臺碁えんだいごを打つて居りました。
……たびに、銀杏返いてふがへしくろあたまが、縦横たてよこはげしくれて、まんまるかほのふら/\とせはしくまはるのが、おほき影法師かげばうしつて、障子しやうじうつる……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)