“影法師”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かげぼうし72.7%
かげぼふし18.2%
かげばふし3.6%
かけぼうし1.8%
かけぼふし1.8%
かげばうし1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、金色の骨ぐみは、まったくかくれてしまって、そこには、まっ黒な三つの影法師かげぼうしのようなものが、立っているばかりでした。
怪奇四十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
うかとおもふと、ひざのあたりを、のそ/\と山猫やまねこつてとほる。階子はしごしたからあがつてるらしく、海豚いるかをどるやうな影法師かげぼふしきつねで。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
るたけ順礼じゆんれいとほくよけて、——人気配ひとけはひうしろ振向ふりむけた、銀杏返ゐてふがへし影法師かげばふしについて、横障子よこしやうじうらまはつた。みせうら行抜ゆきぬけである。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御用聞の錢形の平次は、子分のガラツ八こと八五郎を相手に、秋の陽ざしの淡い縁側、軒の糸瓜へちまの、怪奇な影法師かけぼふしが搖れる下で、縁臺碁えんだいごを打つて居りました。
……たびに、銀杏返いてふがへしくろあたまが、縦横たてよこはげしくれて、まんまるかほのふら/\とせはしくまはるのが、おほき影法師かげばうしつて、障子しやうじうつる……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)