“かげぼふし”の漢字の書き方と例文
語句割合
影法師100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると……婦人をんな主人あるじふのは……二階座敷にかいざしきのないなかを、なまめかしいひと周圍まはりを、ふら/\とまはりめぐつた影法師かげぼふしとはちがふらしい。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
眼を擧げると、おぼろの中に、必死と揉み合ふのは、内と外から合圖をして逢つた二つの影法師かげぼふしではありませんか。
うへへ五ほんめの、ひとのこつた瓦斯燈がすとうところに、あやしいものの姿すがたえる……それは、すべ人間にんげんかげる、かげつかむ、影法師かげぼふしくらものぢや。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)