“瓦斯燈”のいろいろな読み方と例文
新字:瓦斯灯
読み方割合
ガスとう63.2%
がすとう36.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして間をおいて青白い瓦斯燈ガスとうともっている右側の敷石の上を歩いてゆくと、突然前方の暗闇から自動車が疾走はしってきて、彼の横を通り過ぎた。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
最早もはや十一時をや過ぎけん、モハビツト、カルヽ街通ひの鉄道馬車の軌道も雪に埋もれ、ブランデンブルゲル門のほとり瓦斯燈ガスとうは寂しき光を放ちたり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
モウ五六間も門口の瓦斯燈がすとうから離れて居るので、よくは見えなかつたが、それは何か美しい模様のある淡紅色ときいろ手巾はんけちであつた。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
皚々がい/\たる雪夜せつやけいかはりはなけれど大通おほどほりは流石さすが人足ひとあしえずゆき瓦斯燈がすとうひか皎々かう/\として、はだへをさす寒氣かんきへがたければにや
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)