“ガスとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瓦斯燈72.7%
瓦斯灯27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お杉は漆喰の欄干にもたれたまま片手で額をおさえていた。彼女の傍には、豚の骨や吐き出された砂糖黍の噛みかすの中から瓦斯燈ガスとうが傾いて立っていた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
小女こむすめは左へ曲って林の中へ入った。微暗うすくら木立こだちの間にはそこここに瓦斯燈ガスとうともって、ぽつぽつ人が通っていた。白粉おしろいをつけた怪しい女も通って往った。
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
各室にはあたためた空気が流通するから、ストーヴもなければ蒸気もなし、無数の瓦斯灯ガスとうは室内廊下を照らして日の暮るゝを知らず、食堂には山海の珍味を並べて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
瓦斯灯ガスとうでも従来の魚尾形をした裸火はだんだんにすたれて、白熱瓦斯、すなわちウェルスバッハ・マントルに圧倒されて来た。今日では場末の荒物屋芋屋でもこれを使っている。
ランプのいろいろ (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)