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行抜
成るたけ
順礼を
遠くよけて、——
最う
人気配に
後へ
振向けた、
銀杏返の
影法師について、
横障子を
裏へ
廻つた。
店は
裏へ
行抜けである。
……私が覚えてからも、むかし道中の茶屋
旅籠のような、中庭を
行抜けに、土間へ腰を掛けさせる
天麩羅茶漬の店があった。
で、
直ちに
木材を
伐更めて、
第二の
像を
刻みはじめた。が、
又此の
作に
対する
迫害は
一通りではないのであつた。
猫が
来て
踏んで
行抜ける、
鼠が
噛る。