“像”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すがた29.9%
かたち19.5%
ぞう17.2%
ざう11.5%
かたど5.7%
かた4.6%
イメージ4.6%
イメヱジ1.1%
とら1.1%
イマアジュ1.1%
イマアジユ1.1%
イメジ1.1%
ビルド1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それは写真というもので、筆や絵具でかいたのではない、機械でとって薬で焼きつけたしょうのままのすがたじゃ、日本ではまだ珍らしい」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もとの姿はすべて消え、異樣のかたちは二にみえてしかも一にだにみえざりき、さてかくかはりて彼はしづかに立去れり 七六—七八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
王さまは、またいつものようにかなしい思いで石のぞうをながめながら、ためいきをついて、思わず大きな声でこういってしまいました。
あまつさよひじようじて、三人さんにんおの/\、うち三婦人さんふじんざうゆびさし、勝手かつて撰取よりどりに、おのれにはいして、むねで、うでし、みゝく。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
卑しい傀儡くぐつの顔を写しましたり、不動明王を描く時は、無頼ぶらい放免はうめんの姿をかたどりましたり、いろ/\の勿体もつたいない真似を致しましたが
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
即ちかしこにロメーナとてわがバッティスタのかたある貨幣かね模擬まがひを造り、そのため燒かれし身を世に殘すにいたれる處あり 七三—七五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そして、それは一つの焦点を失ったがために、一のイメージでなくなって影となったがために、私の前後左右至る処につっ立ってるような気がした。
理想の女 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
かすかな イメヱジ
秋の瞳 (新字旧仮名) / 八木重吉(著)
「そこをお渡りになつて、此方こちら燈籠とうろうがございませう、あのそばちよつとお出で下さいませんか。一枚とらして戴きたい」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そしてこの面をかぶつた、悲愴なる來者は彼をそんな風に來らしめた者に、涅槃をもたらす。そして彼(シテ)は音樂でもつて、イマアジュと言葉との圍ひを組み立てる。
クロオデルの「能」 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
そして目の前にない事物の明瞭なイマアジユまでが、全く不可解な方法でもつて、思ひがけず甘美に、自分をば神々しい感情でふちまで一ぱいに充たしてしまふことさへあるのです。
春日遅々 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
こういう話をとり交しているうちに、九月に紐育ニューヨークで会った時の、湯川さんの顔、奥さんや子供さんたちのイメジが、私の頭の中に、ありありと蘇ってきた。
湯川秀樹さんのこと (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ただ僕は今日本でキリストのビルドを真に生けるがごとく写すことのできる人がいるとしたら、それはあなただけということを知っています。お世辞ではありません。だから僕は安心してあなたを