“画像”のいろいろな読み方と例文
旧字:畫像
読み方割合
ぐわざう30.0%
えすがた20.0%
えぞう20.0%
がぞう10.0%
ゑすがた10.0%
ビルダー10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内陣には御主おんあるじ耶蘇ヤソ基督キリスト画像ぐわざうの前に、蝋燭らふそくの火がくすぶりながらともつてゐる。うるがんはその前に悪魔をひき据ゑて、何故なぜそれが姫君の輿の上に乗つてゐたか、厳しく仔細しさいを問ひただした。
悪魔 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
すると沙門はさも満足そうに、自分も悠然と立ち上って、あの女菩薩にょぼさつ画像えすがたを親子のもののかしらの上に、日を蔽う如くさしかざすと
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
たまたま画像えぞうをもって来る者があると、必ず旋風つむじかぜが起ってその画像を空に巻き上げ、どこへか行ってしまうといい伝えておりました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
診察しんさつとき患者かんじゃ臆病おくびょうわけわからぬこと、代診だいしんそばにいること、かべかかってる画像がぞう、二十ねん以上いじょう相変あいかわらずにけている質問しつもん、これらは院長いんちょうをしてすくなからず退屈たいくつせしめて
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
成程なるほど左様さう言はれて見れば、落魄らくはく画像ゑすがた其儘そのまゝの様子のうちにも、どうやら武士らしい威厳を具へて居るやうに思はるゝ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
すなわち物語を「モンタージュ画像ビルダー」の言葉に翻訳しなければならない。この際における創作的過程は映画監督のそれとかなりまで類似した点をもつであろう。
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)