“画策”のいろいろな読み方と例文
旧字:畫策
読み方(ふりがな)割合
かくさく94.7%
くわくさく5.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは今、世阿弥の残した秘財と、美しいその息女とに、色慾しきよく二道ふたみちかけて、さまざまな画策かくさくをやりぬいている最中だ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「暴とはいえ、光秀の乾坤一擲けんこんいってきは、ひとまず図にあたったかたちですが、このまま、うまく後の画策かくさくがすすむでしょうか」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昨年の夏にも、北さんと中畑さんとが相談して、お二人とも故郷の長兄に怒られるのは覚悟の上で、私の十年振りの帰郷を画策かくさくしてくれたのである。
故郷 (新字新仮名) / 太宰治(著)
こんな不便な郊外で、電話も無いような住居では、何の事業を画策かくさくすることも出来ないというのが兄の宿屋通いの趣意であるらしかった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこに見られるあの女性的な繊細な美は、高麗人それ自身の情想の偽りない表現であって、特殊な意識的画策かくさくから成ったものではない。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
其れから取次業者連中は、安く踏倒ふみたふさうと思つて種々画策くわくさくをやつた。