“かくさく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
画策75.0%
劃策25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは然うとして、僕と文一君は断金だんきんの友である。相互援助法を用いて種々いろいろ画策かくさくするばかりでなく、いことも始終一緒にやる。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
昨年の夏にも、北さんと中畑さんとが相談して、お二人とも故郷の長兄に怒られるのは覚悟の上で、私の十年振りの帰郷を画策かくさくしてくれたのである。
故郷 (新字新仮名) / 太宰治(著)
精悍無比せいかんむひのきこえある鬼武蔵が、じっと、鳴りをしずめておるには、何ぞ、劃策かくさくがあるにちがいない)
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奈辺なへんにあるや疑うばかりでなく、それぞれに危懼きぐ劃策かくさくを胸に包んでいると見えて、ちょっとの間だったけれども、妙に腹の探り合いでもしているかのような沈黙が続いた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)