“奈辺”のいろいろな読み方と例文
旧字:奈邊
読み方割合
なへん50.0%
いづこ25.0%
どこ25.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かんたんにいえば、宇宙の意は奈辺なへんにあるやを知らないが、人類のしてきたことは、何千年も同じことを繰り返して来たようなものだった。古くから哲人は何度も云った。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奈辺なへんにあるや疑うばかりでなく、それぞれに危懼きぐ劃策かくさくを胸に包んでいると見えて、ちょっとの間だったけれども、妙に腹の探り合いでもしているかのような沈黙が続いた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
東京の真中に居る筈の私なのに、私には今自分が世界の奈辺いづこに居るのか解らなくなりました。それ程に、その時の私の周囲は不思議な色をもつて覆はれてゐたのです。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
さてさて奈辺いづこへ持つて行つて晴したらよからうか……。
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
樹々を震はせ………………………弱り弱ツた名残のが、見えざる光となツて、今猶、或は、世界の奈辺どこかにさまよふて居るかも知れぬ。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして、心の底の奈辺どこかでは、信吾がモウ清子の事を深く心にとめても居ないらしい口吻くちぶりを、何となく不満足に感じられる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)