“奈良井”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ならい88.9%
ならゐ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御通行後の二日目は、和宮様の御一行も福島、藪原やぶはらを過ぎ、鳥居峠とりいとうげを越え、奈良井ならい宿お小休み、贄川宿にえがわじゅく御昼食の日取りである。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
洗馬から本山もとやまへ出、本山から新川にいがわ奈良井ならいへ出て、奈良井から藪原やぶはらへ参りまするには、此の間に鳥居峠とりいとうげがございます。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
奈良井ならゐの茶屋に息ひて茱萸ぐみはなきかと問へば茱萸といふものは知り侍らず。珊瑚実ならば背戸にありといふ、山中の珊瑚さてもいぶかしと裏に廻れば矢張り茱萸なり。
かけはしの記 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)