“劃策”の読み方と例文
読み方割合
かくさく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むす子も、むす子の父親も、かの女の突然なものものしい劃策かくさくの幼稚さにあきながら、また名案であるかのように感心もした。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
すべての劃策かくさくは水泡に帰した、と正太は歎息した。彼は仲買人として、別に立つ方法を講じなければ成らない、とも言った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
精悍無比せいかんむひのきこえある鬼武蔵が、じっと、鳴りをしずめておるには、何ぞ、劃策かくさくがあるにちがいない)
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)