“心象”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
イメエジ22.2%
イメージ22.2%
こころ11.1%
こころのすがた11.1%
しんしょう11.1%
まぼろし11.1%
イマアジュ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓の中には踊つてゐる人達が一組づつ音もなしにまるで心象イメエジのやうに浮んでは消えたりしてゐたが、そんな窓の中に眞白い衣をした少女が上氣したやうな顏をして立ち現はれるときは
四葉の苜蓿 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
それにもかかわらず、美しい五彩の簑を纏うた虫の心象イメージだけは今も頭の中に呼び出す事が出来る。
小さな出来事 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
心象こころ上の生理作用です。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
しかも、主観の主観ともいうべきものは、第四の識であって、この意識が、客観の「色」と交渉し、関係することによって、生ずる心象こころのすがたが、受と想と行との三であります。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
多少たしょう再度さいど内省ないせい分析ぶんせきとはあっても、たしかにこのとおりその時心象しんしょうの中にあらわれたものである。ゆえにそれは、どんなに馬鹿ばかげていても、難解なんかいでもかならず心の深部しんぶにおいて万人ばんにん共通きょうつうである。
口もとに言いようのない一種の愛嬌あいきょうをたたえて大槻に会釈した時のあでやかさ、その心象まぼろしがありありと眼に映って私は恐ろしい底ひしられぬ嫉妬ねたみの谷に陥った。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
それと同時に、彼には再び、あのかはいさうな、無益に人生に抗してゐるやうな青年のすがたが、こんな心象イマアジュでまざまざと泛んでくる。