“イマアジュ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
形象30.0%
10.0%
10.0%
幻像10.0%
幻象10.0%
影像10.0%
心像10.0%
心象10.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして初めて何んといふ豐富な形象イマアジュがこの短い章句の中にぎつしりと詰め込まれてゐるかに驚きます。
プルウストの文体について (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
第二種の自殺は、無限の陰鬱なる悲哀に、苦惱に、不吉な、そして特に祕されてゐた形象イマアジュによる眩暈に、なんらの抵抗もなし得ない人々の不可避的な行爲である。
色褪せた書簡箋に (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
そして彼(シテ)は音樂でもつて、イマアジュと言葉との圍ひを組み立てる。
クロオデルの「能」 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
第三の場合は、シャンゼリゼエで少女たちと遊び疲れて、自分の家への歸り途、四目垣のあるちんの黴くさいやうな臭ひを嗅ぐと、突然、いままで潛伏してゐたイマアジュが浮び上るのだ。
続プルウスト雑記 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
何と異って見えることか! 彼女の容貌ようぼうそのものがそんなにも変ったのか、それとも私の中にその幻像イマアジュが変ったのか
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
——そういうような人達のとりとめもない幻像イマアジュばかりが私の心にふとうかんではふと消えてゆく……
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
彼は自ら称する如く、「幻象イマアジュ」の猟人である。自然を愛し、自然を味ひ、自然を呼吸しつつ、その全生涯を一種の厭世家として終始してゐる。
ジュウル・ルナアル (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
そんな院長の言葉が自分の耳の中でがあがあするような気がしながら、私はなんだか思考力を失ってしまった者みたいに、いましがた見て来たあの暗い不思議な花のような影像イマアジュをそれらの言葉とは少しも関係がないもののように、それだけを鮮かに意識のしきみに上らせながら、診察室から帰って来た。
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
そしてその瞬間までの、その心像イマアジュが本当の彼女によく似ているかどうかという一切の気がかりは、忘れるともなく忘れてしまっている。
ルウベンスの偽画 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
すると今度はその心像イマアジュが本当の彼女によく似ているかどうかを知りたがりだす。
ルウベンスの偽画 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
それと同時に、彼には再び、あのかはいさうな、無益に人生に抗してゐるやうな青年のすがたが、こんな心象イマアジュでまざまざと泛んでくる。